一陽会の精神


一陽会

清新にして深奥なるものの創造に勉励し新世代の美術を推進せんとする

 

一陽会

製作上なんらの制約によって拘束されることなく尖鋭なる未完成こそ推薦し

前人未踏の新分野の確立に努力するものである

一陽会のあゆみ


一陽会五十年史より 第49回一陽展の審査委員(2003年9月4日)
一陽会五十年史より 第49回一陽展の審査委員(2003年9月4日)

一陽会のはじまり

昭和35年7月15日、「一陽会」は東京都台東区で設立結成しました。

当初のメンバーは、鈴木慎太郎、野間仁根、高岡徳太郎、米良道博、萩野康児、鱸利彦、山路真護の7名の絵画部会員をはじめ、会友および彫刻部の14名。

第一回展は東京・日本橋高島屋、大阪、福岡、徳島で開催されました。

 

東京都においての一陽会展覧会は日本橋高島屋、東京都美術館を経て、第53回からは国立新美術館で開催されています。また、大阪市立美術館では毎年、石川県立美術館では巡回展を5年に一度開催しています。

 

一陽展は、日本各地の百貨店や美術展で毎年広く行われたことにより、多くの地域での人材育成にも貢献しました。その結果、現在は東京を始め茨城、千葉、長野、中部、福井、富山、長野、岐阜、愛知などに各支部があり、それぞれで支部展やグループ展が開催されています。

一陽展宣伝バスの前で、野間仁根を中心に。(昭和35年頃)
一陽展宣伝バスの前で、野間仁根を中心に。(昭和35年頃)

一陽展の特徴

「一陽展」は一陽会が年に一度開催する、新しい美術を推進し、尖鋭な未完成を推薦する美術公募展です。一陽会設立当初から、前人未踏の新分野の確立に努力し、時代の息吹を鋭敏に捉え、自己を超える挑戦的表現活動を高く評価し許容しています。

絵画、彫刻、版画など、毎年約500点以上のさまざまな作品が展示されています。

二科会脱退を決意し、新団体結成に意欲を燃やす高岡徳太郎(手前左)、鈴木信太郎(手前右)、野間仁根、萩野康児(奥)
二科会脱退を決意し、新団体結成に意欲を燃やす高岡徳太郎(手前左)、鈴木信太郎(手前右)、野間仁根、萩野康児(奥)

絵画部創立会員

長谷川 三千春

鱸利彦

野間 仁根

山路 真護

鈴木 信太郎

森 由太郎

丹下 富士男

萩野 康児

米良 道博

高岡 徳太郎

中田 豊

山谷 鍈一


彫刻部創立会員

浅野 孟府

植木 力